《アルフィー(1984) NOBODY KNOWS ME 》
80年代のいつだったか、どこかのFMから流れてきた名曲。世上の音楽の貧弱さに絶望しかけていた耳に響いた。歌詞は甘く独りよがりで安っぽい。しかし、坂崎幸之助という男のヴォーカルの渋さ。高見沢俊彦という男の作曲能力の高さ。60年代のリズム。和音の充実した調和。このグループのほかの曲は知らない。おそらくこの一曲が、突然変異的な傑作なのだろう。