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《リチャード・チェンバレン(196?) 『夢を見るだけ』》
黄金の喉と称えられたリチャード・チェンバレンは、私の中学時代のテレビドラマ『ドクター・キルデア』の主人公キルデアを演じた男である。
こよなく愛したドラマだった。
彼はのちに、テレビドラマ『将軍』の三浦按針役もやった、と言えば、思い当たる人もいるだろう。山下真司のような長い顔に、ソフトな目鼻をつけた面立ち。
この曲は58年のエヴァリー・ブラザーズのオリジナルをカバーしたものだが(何年に歌ったか定かでない。
私が持っていたところをみると60年代の初期だろう)。
チェンバレンの甘やかな歌声のほうがはるかにいい。これほどさりげなく歌を歌う人を知らない。
私に英語を叩きこんだ叔父が、植木をいじりながらこの曲を歌っていたのを思い出す。彼はチェンバレンのようにさりげなく歌おうとしていた。
微笑ましかった。