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《ジャンク(1975) 鵜戸参り》
1976年、松山にいたころ、水中花と時期を同じくして、とつぜんラジオから流れ出してきた超絶な名曲。ジャンクという聞き覚えのないグループが歌っていた。磨り減らすことがわかっていたので、EP盤を二枚買った。古風な歌詞は聴かず、メロディだけを聴いた。一枚のプチノイズが激しくなって捨てた。
翌年、司法試験の勉強の疲れを癒すために、東京から遊びにきた友人の後藤が、この曲を痛く気に入り、貸してくれと言って持って帰った。彼に貸したレコードは戻ってきたためしがない。むろん鵜戸参りもそれきりになった。
その後、林大介くんが中古レコードを捜し当てて持ってきたとき、ジャンクというのは京都のマイナーなグループで、鵜戸参りは彼らが自主制作したものだとわかった。いまや、故テレサ・テンをはじめとして、アジア中で歌われる名歌になった。