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《エジソン・ライトハウス(1970) 『恋のほのお』》

 

 なんという心地よいリズム。曲全体を重低音のベースが牛耳っている。
それに乗せて、リードボーカルのトニー・バロウズの本能的にちがいない絶妙な節回しが油のように滑っていく。
この飾りのない、それでいて涎の出そうな裏声を交えた節回しは、他のロックシンガーにけっして模倣できないものだ。

アメリカから家出同然に帰国して、ふたたび大学受験を目指していたころ、点けっぱなしのラジオから流れ出てきた。
EP盤を買って磨り減るほど聴いた。
ポリスの『エブリ・ブレス・ユー・テイク』と並んで、つづけて何度聴いても飽きない曲の一つ。
名曲中の名曲だろう。






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