解放区・マリノ
                                         
 「解放区・マリノ」「無物語」の2編で構成されています。

「解放区・マリノ」
 青森から蒸発した夫を捜して単身上京したマリノは、パチンコ店に勤めながら、日々の労働と夫の捜索にと、ほとほと嫌気がさしている頃、自称学生運動家の詐欺師に出会います。あやしいと思いながらも、なぜか男の純粋なところに惹かれていくマリノ。だまされているはずのマリノが詐欺師に仕掛けるやさしい嘘とは?

 「無物語」は、当初「詐欺天使」という題で校正に校正を重ね約10年ほど温めた末、改題し出版に到ったそうです。
この作品はすごいですよ。読んだ字のごとく無・物語。これは、内容を書いてしまうと読んだ時の感動が薄れるので具体的なコメントは控えます。



 帯文

「彼女は僕にとって 解放区のような女なんだ」
川田拓矢が贈る大人のメルヘン

第1話 「解放区・マリノ」
第2話 「無物語」

(近代文芸社 1500円+税)

解放区マリノ表紙
解放区・マリノ


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