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《財津和夫(1992) 『時が経てば』》

 

 メロディと声と歌詞の合体の最高峰。かつ、彼の一番の傑作。これも有線で発見。彼は抒情と才能のかたまりだ。天才なのだろう。でもこれ一曲しか作れなかった。『と・も・子』を作った吉幾三や、『大きなたまねぎの下で』を作った爆風スランプと同様に。

 天才の一曲を蒐集する作業に、誇張なく、もの心ついてからの全人生を費やした。玉石混交が人生だと言う人もいるかもしれない。それは私の人生ではない。内野安打ではなく、ホームラン、それこそ私の求めるものだ。これからも、青空に白線も鮮やかに弧を描く大ホームランだけを目に焼きつけながら生きていきたい。






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